えんぴつ画サバイバル

えんぴつと紙を持ってヨーロッパに行き、まるでえんぴつ界のわらしべ長者のように生きていくという、神戸大学1回生によるチャレンジの軌跡を記しています。

思想が強いサバイバル23日目

バイバル23日目が終わりました。ほとんど一日中大雨で、ストリートえんぴつ画もできませんでした。

朝からパトロン様へのリターンを整理し、旅の予定を調整。天気予報によると、フィレンツェでは不安定な天気が続くらしい。

雨は本当にどうしようもない。それでも、フィレンツェという場所で可能な限りえんぴつ画を描き切りたかったし、パフォーマンスをせずには帰れなかった。予定を少し変更し、フィレンツェの滞在を3日延ばすことにした。

お昼頃、バス停まで歩くのも嫌になるくらいの大雨だったので、ホステルでえんぴつ画を描き進める。数人の黒人の方が僕の絵に興味を持ち始める。その中に、10分くらいずっと僕の絵を見つめている人がいたので、少し話しかけてみることに。

「絵を描くのは好きですか?」
「うん、でも上手くはないよ」
「描き方、教えますよ!」
「ホントに?」

えんぴつ画プログラム、初の海外進出!!笑

でも時間が20分くらいしか取れないという。多分大丈夫だ、と思って教え始める。

しかし、結果から言うと、うまくいかなかった。平たく言うと、今まで教えてきた人の中で最も不器用だった。

彼は、えんぴつの扱いにあまりにも慣れていなかった。今まで僕は、えんぴつやシャープペンシルの扱いに十分慣れた日本人にしか教えてこなかったことに気が付いた。日本人は、文字なり数字なり、何かを書いてきた量が相当多いのだろうと推測した。

序盤の方で修正を何度も何度も繰り返してるうちにおしまい。悔しい。

気付いたことは2つ。えんぴつで今まで大量に書いてこなかった(描いてこなかった、ではなくて)人にとって、必ずしもその扱いは簡単ではないということ。そして、自分、あるいは自分の周りの人を基準にして当たり前だと思っていることは、それが当たり前でない人にも簡単に押し付けてしまう可能性があるということ。

当たり前って何だろうね。帰る場所があるのは当たり前?今までえんぴつと紙を使って勉強したり、絵を描いたりできた環境は当たり前?それを見つめ直すのは本当に難しいし、絶対にしなければいけないことでもない。でも、それができるような体験をしないと、その当たり前に心から感謝することはできない。

だいぶ話が飛んだけど、えんぴつ画教えるの失敗しました、って話でした。笑

お昼も雨だったので屋内で描く。紙質の違いがあってたまに描きにくかったりするけど、その辺も調整できないようではダメだ。妥協はしない。

ちょうどその時、前日にストリートえんぴつ画をしていたときに連絡先を聞いてくれた方から、デートのお誘いが!かなりお腹も空いてたことなので(おごってもらう気満々やけど!笑)、午後5時から行くことに!

中国人の彼女の英語は、かなりぎこちない。ほとんど文法は知らず、単語もI、you、go、want、eatとか。ただ、「あなたと話したいんです!」という気持ちは確かに感じられた。旅系のラジオで誰かがおっしゃっていた、大事な姿勢。

英語がわからないことを理由に外国人とコミュニケーションをとろうとしない人は甘い。何かを知りたい、何かを伝えたい、という本来の目的を見失っている。というより、最初からそんなものは無かったりする。だったらそういう「何か」ができるまで、英語なんてやらなきゃいいのに。

僕の場合、例えば、マーク・ザッカーバーグが語る内容が好きだから、彼の言っていることを理解したい。
そんな僕が、彼のおもしろそうなスピーチを見つけたとする。でもまだ英語力が無いからって、「じゃあ1年間英語勉強して、もっとリスニングができるようになってから見るか!」なんてことを言って1年後の楽しみにするだろうか?しない。見つけた日にとりあえず見る。あんまりわからなくても見たい。

ここまで読んで気付いたと思いますが、えんぴつ画サバイバーは色んな出来事から色んな思想を語り出しがちです。笑

さて、午後5時からまぁまぁの雨の中、街を歩く!

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虹。

イタリアのアイスクリーム。色んな味があって、すごく美味しかった。

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その後、中華料理をごちそうになりました!!彼女は少食みたいだったけど(ダイエット中?笑)、多分僕のために多めに注文してくれました!ありがたい。

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23日目は以上!ほとんどサバイバーの思想でした!笑