えんぴつ画サバイバル

えんぴつと紙を持ってヨーロッパに行き、まるでえんぴつ界のわらしべ長者のように生きていくという、神戸大学1回生によるチャレンジの軌跡を記しています。

初めて移動したサバイバル3日目

バイバル3日目。 

今朝は9時くらいまでぐっすり眠りました。布団って良いですね。

もはや、ロンドンナショナルギャラリーが、僕のえんぴつ画サバイバルの本拠地みたいになってるので、特に予定も無いけど、とりあえずそこまで歩くことに。

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そこで、えんぴつ画を描いていると、「LONDON」って書いてある段ボールをカバンに入れてる人が。明らかにロンドンまでヒッチハイクで来てるやん。もちろん話しかけます。

それがこの人。

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見にくいけど、彼はタケコプターをつけています。笑

彼は、18歳にしてヨーロッパで3000キロ以上をヒッチハイクしてきたスーパーヒッチハイカーらしい。ヒッチハイクの話を色々聞いていたら、そろそろ妹がいるケンブリッジに行かなきゃ、と。

なんとなく、ケンブリッジ大学見てみたいなぁって言うと、

「あっ、来る?」
「あっ、じゃ行くわ。」

こんな感じで、行くことに。お互いノリが軽い。

まずはレストランに行き、いらない段ボールをもらいに行きました。ボードもタダでゲットするあたりはさすがでした。笑

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ヒッチハイクできる場所まで行くための地下鉄に乗りながら、これをケンブリッジへのチケットにします。

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完成したころちょうど降りる駅に着いたので、さっそくヒッチハイク開始!!!!

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何かが違うけど、うまくいきそうな予感!

乗せてくれる人は少ないものの、運転しながら笑顔で応援してくれる人が多く、良い感じの風土がある。約30分後、一人で運転していた60歳くらいのおばあちゃんが止まってくれました。ありがたい!!

なぜ乗せてくれたかと聞くと

「なんかわかんないけど、あなたたちは安全な気がしたのよ。」

(いや多分カツラのことやん笑)

とりあえず、どこか忘れたけどロンドンとケンブリッジの間のガソリンスタンドまで送って頂きました!!ありがとうございました!

ガソリンスタンドにきたら、もうこちらのもの!なぜなら、タカトシさんという神戸大学4回生の先輩と、ちょっと前に日本のサービスエリアで練習していたから!笑

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懐かしい。

30分ほどで、ケンブリッジに行くというおじさん二人に出会えました!その車はトラックで、座席は2つとも埋まっていたけど、荷物は無くトランクは空っぽだったので、そこに乗り込むことに。運転手の人が、僕らを乗せたあとに一言。

「これは違法だろうな、ハッハッハ」

この一言で「あ、この人安全や」と思いました。笑

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中はこんな感じでした。

そして難なくケンブリッジに到着!!!!!
自然が豊かで、建築も素敵な感じのケンブリッジ
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ここで彼とは一旦お別れ!また明日会うかも。

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とりあえずマクドWi-Fiゲットして(えんぴつ画サバイバーはマクドに行きがち)、今日の寝床を確保するべく、カウチサーフィンを初めて使い出す。幸運にも、夜8時くらいから探し始め、9時くらいに、泊めてくれる人に巡り合いました!!7時間かけて70人にお願いしたあの日を思い出す。笑

暗い道を、Sygicというアプリを頼りに50分くらい歩きました。寝る場所があるという喜びを噛みしめながら。

家に着くと、温かく迎えてくれました。スペイン出身のジャーナリストだそうです。

この3日で、ジャーナリスト2人に出会いましたが、やっぱり旅とか、色んな人に会うことが好きな人には向いている職業なんですね。

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親子でサッカーしてる絵

泊めてくれてありがとうございました!

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一緒にヒッチハイクしたみたいになってる。笑

ゆったりサバイバル2日目

バイバル2日目!

昨日は、ゆる〜くサバイブしました。

マクドが朝5時に閉まったので、そこから再びナショナルギャラリーに戻り、野宿をしました。

夏のイギリスはかなり凉しい。ベンチにカバンを置き、カバンに乗っかるようにして、横になる。朝5時なのでもちろん静かで、風も心地よく、なんとも気分よく眠れそうな予感!そして34時間覚醒の疲れがどっと来たのか、あっという間に眠りました。

朝7時に、警備員っぽい人に「Sir?」って言われて起こされました。めっちゃ優しくてビックリ。笑

朝起きたときの景色は最高でした。

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さて、そのあとは、のんびりとナショナルギャラリーと大英博物館にお邪魔しました!ほとんど一人行動で、サバイバル要素はあんまりなかったです。笑

さて、Wi-Fiや寝床など、色んな意味でお世話になっているナショナルギャラリーですが、ここには僕のずっと好きだったラファエロの絵があるんです。

美術館ではあまり写真を撮らないタイプですが、ラファエロの絵はすべてしっかり残しました。笑

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ラファエロの作品の中で一番好きな絵。ラファエロのコーナー(場所で言うと60分の1くらい)に半分くらい時間を裂きました。笑
ついに出会った、涙が出る。
徹底的に観察しました。

ラファエロの他の作品と、レオナルド・ダ・ヴィンチ、スーラの作品もシェア。

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ラファエロ・サンティ

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レオナルド・ダ・ヴィンチ

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ジョルジュ・スーラ

大英博物館も行ってきました。ここも入場は無料。有名なロゼッタストーンだけ画像つけときます。笑

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全然寝てなかったので、早めに1500円ほどのホステルに。ヨーロッパは宿が意外にも安い。野宿するか、1500円で場を獲得するか、全然違いますね。

「場」っていうのは、単に寝る場所って意味では無いないんだって、昨日野宿して改めて実感しました。同じ釜の飯を食う、みたいな感じで、誰かと同じホステルに泊まる。そこにいるだけでも、誰かとコミュニケーションが生まれ得る。

まぁ野宿にしても、ひょっとしたら野宿仲間みたいなものを作れば良いのかな?笑

1階がバーになっているそのホステルは、少し田舎っぽい平和な地域に。人によっては英語がすごく聞き取りにくい......コミュニケーションにちょっと苦戦。

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ビアバーで、陽気なおじさんと遭遇。とりあえず無料の水を片手に話しかける。えんぴつ画描く代わりにおごってほしいことをそれとなく伝えると、快くオッケーしてくれた。でも、えんぴつ画描きますね!って言うと、

「If you want(描きたいならどうぞ)」

(全然欲しがってないやん!笑)

とはいえ、軽いおつまみと満杯のエールビールをおごってもらいました!!!ありがとうございました。

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ホステルの人がラミネート加工までしてくれました。笑

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(ちなみにこのおじさんの英語は今のところ一番聞き取りにくく一番コミュニケーションに苦戦しました...)

厳し過ぎたサバイバル1日目

今朝、ホステルの部屋が同じだった人はパレスチナ人。「パレスチナ」と聞いた瞬間、少し怖くなりました。しかし、その「パレスチナ」に対する勝手なバイアスでパレスチナの個人を判断してはならないことは、ニューヨークに行ったときにすでに学んでいました。

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しっかりと人格を見つめ、友好的であるとわかれば、あとは楽しむだけ!

えんぴつ画の話をしたら、ぜひ描いてくれ、と言ってくれたので、代わりにランチをおごってもらうことに!!

ロンドンの中心地にある、アラビア語公用語のような通りに連れて行ってもらいました。ここもなんか怖い。笑

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おすすめのアラビア料理店みたいです。

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いや表情が怖いな。笑

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友達も来て、会話。友達がきてからは90%アラビア語だったので(なんでやねん。笑)、僕は、えんぴつ画サバイバーらしく黙々と食べまくりました。 

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ごちそうさまでした!!ここまでは順調!!!!

昼からは念願のナショナルギャラリーに!!!のはずが、帰る場所が無いので、落ち着いて絵も見れない。とりあえず泊めてくれる人を見つけよう、と探し始めました。でもそれが、「とりあえず」のレベルではありませんでした。

午後15時から探しはじめて、1時間以内に見つけて16時からゆっくり絵を楽しもう、という見積もりがいかに甘かったか!

最初の5人にあっさりと断られて、ん?ってなる。

20人に断られて、そろそろ失敗体験の量がヤバくなって、自信を失いかける。

40人に断られて、セリフがほとんど自然に口から出るようになる(英語力がつく?)。

50人に断られて、気力を失いかけ、ホームレスの気持ちがわかり始める。こうして社会から除け者にされ続けたら、そりゃ無気力になるよ。

この辺で、ある特定の一人としっかり仲良くなろうと考えた。かなり色んな話をしたけど、結局泊めてもらえず、美味いスシの食べさしをもらってお別れ。

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そして、60人に断られて、もう話しかけるのが嫌になる。

結局70人近くに断られた。時計の針は22:00を指していた。

悩んだ時間も含めて、7時間くらい話しかけまくりました。イギリス人はすごい用心深いからイギリスでそれは無理だよって言ってくれた人を最後にしました。そして、ナショナルギャラリーの前は、野宿の聖地(?)ということでそこで野宿の準備を......と思って寝っ転がったら、まもなく土砂降りになりました。笑

一か所だけあった雨宿りのとこで、深夜をふらつく黒人ダンサー10人とめっちゃ仲良くなりました。笑
誰かが仕組んだような謎のストーリー。笑

もう誰でも良かったので(70人断られたら、そういう気分になります笑)、その中に泊めてくれる人がいるかも?と期待してお願いしたら、やっぱり申し訳無さそうな顔で断られる。そしてそんな彼らとも午前1時に別れて、今24hのマクドでブログを書いています。

すみません、いきなり泊めてもらうの無理です。本当に無理でした。しかも、えんぴつ画を描く余裕も、インスピレーションを得る余裕も、風景とかを楽しむ余裕も無くなります!笑

本質をしっかり突き詰められるように、少しやり方を変えようと思います。明日はホステルを予約すると思います。心配かけて申し訳ありません。

元気なのは確かなので、ご安心を。笑

えんぴつ画関係ないけど、熱かった

8月25日朝3時半、ついにえんぴつ画サバイバルが始まった。

ホステルの前で飲み、語り合っていたインドから来た方2人がいたので、仲間入りさせてもらった!ずっと行きたかったナショナルギャラリーに行くために、車に乗せてもらうことが必要だった。

ナショナルギャラリーに行きたいと言ったら、車に乗せることは無理だって言われた。

でも金を持たずに日本から来てて、自分の力を試したいってことが伝わった瞬間、えんぴつ画の話をする間もなく、You are a true man. って言ってくれて、握手してくれた。そして、そこまで行くための現金と、地下鉄のカードを黙って渡してくれた。

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何度も断ったけれど、どうしても、という顔だったので頂いた。そこから、ビールも注いでもらって(昼間は機内食吐いたくせに!笑)、Humanについての話が始まった。また、世界はcruel(無慈悲)だということも教えてくれた。30分前に、「車乗せてくれる人いるかなー」なんて思っていたのとはレベルの違う収穫だった。

スピード感のあるインド英語だったから、全部は理解できなかったけど、気持ちは通じ合えたと感じる。

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っていう、えんぴつ画とは全く関係ない話でした。笑

明日は念願のナショナルギャラリーに行きます!!!

シャワールームサバイバル

ついにイギリスにやってきました!

街並みが古風で美しいですね!

夜遅くに空港に着いたので、いきなりサバイバルでは初日から野宿になって精神的にやられる可能性が7割くらいあるということで、今日だけ格安ホステルに泊まります。

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それにしても、安い!!狭いシャワールームで汗を流して、気持ちよく出ようとすると、、

鍵が開かない!!!!

閉めることができたんだから、開けることもまぁできるはず、と思いながら開けようとするけど、ガッチガチ。

えんぴつを使っててこの原理で開けようとしても、えんぴつをドアの隙間にはさもうとしても、何をしても開かない!!(これは嘘です)

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水は出るから最悪当分サバイブできるな、と思っていると、結局15分後くらいに外から気付いてくれた方が力づくで(?)開けてくれました。ありがとうございました。

ただ単にドアが開かなかったってだけの話なんですが、飛行機で酔って空港で機内食をすべて嘔吐し、ホステルで予約が確認できないって言われて焦ったけど何とかチェックインできた後の出来事だったので、しんどかった!!笑

そして今から、朝2時なのにホステルの前で騒いでる人々の会話に加わり、ずっと行きたかったロンドンナショナルギャラリーまで乗せてくれる方を頑張って探します!!(多分厳しい)

もちろん明日以降は、ちゃんとえんぴつ画サバイバルです。笑